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真夜中のサバナのadeamのレビュー・感想・評価

真夜中のサバナ(1997年製作の映画)
1.5
ノンフィクション小説のベストセラーをイーストウッドが映画化したミステリー。
アメリカ南部ジョージア州の町サバナに取材で訪れた記者が、不可思議な人々に翻弄されながらも、富豪の男が起こした銃殺事件の真相に迫っていく物語です。
変わり者を集めたような町の住人たちのキャラクターは個性的でおもしろくなりそうだったのですが、ストーリーがあまりにも平坦で意外なことが何も起こらないので退屈でした。
前半は住民たちへの聞き込み調査、後半は裁判の行方が描かれるのですが、劇的な展開に傾きそうな気配は何度かあるものの、その都度期待を下回る現実的な話が進んでいきます。
その割にタッチはシリアスでリアリスティックと言うより、コミカルな寓話のような雰囲気なのでチグハグな印象でした。
本人役を演じて強烈なインパクトを放つレディ・シャブリや、人気の男娼という役柄に説得力のある若き日のジュード・ロウの姿が見どころだった気がします。
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