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真夜中のサバナのmiumiuのレビュー・感想・評価

真夜中のサバナ(1997年製作の映画)
3.6
ジュード・ロウの出演作を追いかけて鑑賞。
クリント・イーストウッド監督作品。
実話ベースの殺人事件を扱ったベストセラー小説の映画化作品らしい。

主人公のライターが、ある富豪の記事を書くために訪れたアメリカ南部の都市サバナで、殺人事件に遭遇。
取材対象だった富豪が被告人ということで、事件の謎を追いつつ裁判の行方を追うことになるサスペンススリラー。

設定は犯人ありきで真相に迫るサスペンススリラーなのに、テンポがやたらとゆったりで尺が長い…。
事件のスリルを追う作品というより、アメリカ南部やサバナの雰囲気、人物を追う群像劇といった感じだったなあ。

今作では富豪役のケヴィン・スペイシーの作品、今は積極的には観ていないんだけど、やっぱり憎らしいほど上手いんだよなあ。
ただ今作では当時まだ30代後半なのに老けた印象の役で、ちょっと違和感……。

お目当てのジュード・ロウ、今作は出演作の中ではあんまり話題になっていないからチョイ役かな? と思ったら、思った以上に出演していて満足。
感情的になりやすい、美形な男娼役。
この手の役柄を積み上げて、出世作の『リプリー』に繋がるんだと思うと胸アツ。

いろんなジャンルのごった煮の印象な本作、それにしても150分超えは長いしテンポゆったりしすぎだろ… な印象。
ただ視聴後は何だかハッピーエンド作品を観たような気になれるから、そういう意味では稀有で独特な構成の作品だと思う。
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