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007/カジノ・ロワイヤルのFRANCISのレビュー・感想・評価

007/カジノ・ロワイヤル(1967年製作の映画)
3.8
引退生活を送る老ジェームズ・ボンド卿を訪れた、英米仏ソの諜報局長。

秘密組織の陰謀により、姿を消した世界各国の情報部員。

マタ・ハリとの愛娘、バカラの名手、ドジな甥っ子..スメルシュの撹乱を狙った、老若男女がボンドを名乗る影武者作戦。

豪華スターが共演し、本家シリーズのパロディとドタバタ騒ぎを繰り広げる60年代のカオスな雰囲気を感じさせる番外編。

主演ピーター・セラーズの突然の降板から、デヴィッド・ニーヴンを代役に立て、同時に監督が交代し、全てを編集で一本に纏めるという製作当時の混乱がクレジットからも偲ばれる。

終盤にはUFO🛸の登場、カウボーイやインディアンまで登場しての大乱闘など予測不可能な展開に公開当時から、賛否両論分かれる怪作なことは間違いない..

『オースティン・パワーズ』や『キングス・マン』などのスパイ・コメディの先駆けとしての評価に留まらず、挿入歌の「The Look of Love」など音楽面でも完成度の高い一作として一部ではカルト的人気があることも確かである。
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