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JAWS/ジョーズのmagic227のネタバレレビュー・内容・結末

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

僕が自分の意思で劇場に観に行った初めての映画が「JAWS」でした。 当時スピルバーグはまだ全く無名の監督でしたし、小学生の僕には出演者も分かりません。ただ宣伝ポスターの強烈なイメージに誘われて、何としても観たいと思ったのでした。 今から思えばこれが全ての間違いの始まり、見事に道を誤った僕は今や立派な映画マニアと成り果てた訳ですが、それもそのはず、この映画はとにかく滅法面白い。前半はなかなか姿を見せない巨大なサメへの興味で引っ張り、中盤からいよいよ戦いがスタート!ヘタレな警察所長と、傲慢な漁師と、理屈屋の海洋学者。サメを追う3人のキャラクターが立っていて、航海の中で男たちの絆が出来上がっていく経緯を丹念に描きこんでいるから、終盤、巨大ザメとの戦いがクライマックスを迎える頃には、もう3人とも他人とは思えなくなっている。そしてクライマックスの有名なあのセリフ。「Smile you son of a bitch!」断末魔の絶叫を残して、海の底に沈んでいく巨大なサメ。サメが叫ぶかどうかは別として、壮大な叙事詩の幕切れには実に相応しい。かくして映画マニアの一丁上がりという訳です。
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