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JAWS/ジョーズのSQURのネタバレレビュー・内容・結末

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

死者が出ているのに経済を優先するあまりサメを存在しないものとして扱ってしまう市長。専門家が危険性を訴えるも事なかれ主義を貫き通し、取り返しが付かない被害が出てからようやく現実を受け入れるも、そのときにはもう事態を制御しようという意欲すら残っていない。権力者であっても人間だものという無力さを示すシーンで印象的だった。
前半はサメを映さずに恐怖を煽ってくるが、後半は一転頑固親父vsシャークのバトルものに。姿が見えると怖さが減るのは意外にも心霊現象と共通なのかもしれない。観終わってから考えて、船長は市長の愚かさの反復でしかなかったと気づいた。吊り橋効果的に主人公の誠実そうなお父さんや海洋学者とも仲良くなるが、観ている私としては最後まで好きになれないキャラクターだった。あれだけ大口を叩いて特に役に立ったシーンもなかった。悲しい。
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