こつぶライダー

JAWS/ジョーズのこつぶライダーのレビュー・感想・評価

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)
3.0
スピルバーグ監督の言わずと知れた名作。
サメによるパニック作品はB旧映画によくある印象を受けるが、この名作からの流れなのだろうね。

1975年の作品ということで、CGなき時代に緊迫した映像を作り出したことが凄い。

巨大サメによる生命の危機について。
何人もの人が犠牲になるとかではなくて、身体が喰われて欠損したり、子どもが亡くなり血の海になったり、その一つひとつの描写により、刻一刻と迫ってくるサメの恐怖を心理的に作り上げている技量に驚いた。

また、ロイ・シャイダー、リチャード・ドレイファス、ロバート・ショウの3人による男のファイトも見応えがあった。

特にロバート・ショウ。
『スティング』のときのような、嫌な奴なんだけど角度を変えたら良くも見える、必ずしも悪とは言いきれない絶妙な人間性を発揮していた!凄い俳優さんだ。。。

人間ドラマとパニック描写とのバランスの取れた傑作であるのは間違いないのだが、近年の作品に慣れているからか、いまひとつ捻りがなくて物足りなさを感じてしまった。

とは言え、時代を考えれば、当時傑作と言われたのは納得。
映画をたくさん楽しむ上で、一度は観ておいて損はないような作品だった。
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