モンパニ映画の教科書
ホラー映画の1から100まで全部書いてある
「船が小さすぎる」
ブロディ署長のこの一言が全てを表してる
小さい頃に見たまんまの恐怖が、今更見ても浮かび上がる
大人だから大丈夫、怖いものも多少は克服できたって気持ちをぶん殴ってくる
【あらすじ】
リゾート地として有名なアミティアイランドは合衆国から独立を果たした
観光地として人々が訪れた矢先に人喰いサメが出現し、次々に犠牲者がでてしまう
海開きの季節・リゾート地として目先のお金儲けに目がくらむ市長と、島民や観光客の安全を第1に考え、海を閉じて一刻も早いサメ退治を考えるブロディ署長
犠牲者が重なり、市長を説得したブロディ署長はサメハンター・クリントと、海洋学者・フーパーと共にサメ退治に海へと駆り出すのだった…
【感想】
冒頭にも書いたが船上で初めてサメを発見するシーンが衝撃的
餌を撒いていたブロディ署長の背後に忍び寄る…
それを見てブロディ署長が一言
「船が小さすぎる………」
「サメが現れた！」とか「なんだこの大きさは！？」とかじゃない
言葉のチョイスが卓越している
この一言で単にデカいというメッセージだけでなく、沈められるかもしれないという意も含んでいる
サメの図鑑で襲われている舟をみていた署長ならではのセリフだろう
そしてCGを一切使ってないのにこの映像表現
海上にエンジンも切れ、連絡手段も途絶えた舟がポツンと浮かんでいる
船底も損壊し、巨大ザメが襲ってくるまで沈むのを待つしかないという状況
特別なことは何もしていないのに視聴者の不安を狩りまくる
このように音楽・映像・セリフ全てが相まって見ている人の恐怖を煽りまくってくる
「ホームアローン」が冬に見る映画なら
「ジョーズ」は毎年夏に見る映画として定着して欲しいな
【評価基準 ★1.0満点】
・ストーリー ★0.9
・音楽 ★0.9
・分かりやすさ ★1.0
・映像表現 ★0.8
・個人点 ★0.6
総評 ★4.2
