HAYATO

第十七捕虜収容所のHAYATOのレビュー・感想・評価

第十七捕虜収容所(1953年製作の映画)
4.0
2023年394本目
巨匠ビリー・ワイルダー監督作
スティーブ・マックイーン主演の『大脱走』と同じく、囚われの身のアメリカ兵たちが、捕虜収容所からの脱出を試みる戦争映画
激しいアクションが見どころの『大脱走』とはちょっと違い、ナチスと繋がるスパイを見つけ出すサスペンス的な色合いが強くなっている
コメディとシリアスのバランスが絶妙な作品で、常に油断のできない展開が続く
個性豊かなメンバーが揃った収容所での人間模様や掛け合いが非常に愉快で、ナチス側の人間もどこか憎めない
悲観的にならず、今目の前にある状況を受け入れて前向きに生きるアメリカ兵の姿は勇気と元気を与えてくれる
ビリー・ワイルダー監督作品常連のウィリアム・ホールデン演じるセフトンの孤独な戦いぶりがめちゃくちゃかっこいい
個人主義な人間に思えたセフトンが、共通の目的のためにいつしか仲間と力を合わせるようになっていくところが面白い
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