No.2984
「風の谷のナウシカ」をプロデュースし、ヒットさせてくれた高畑勲への恩返しということで、
逆に宮崎駿が製作に入り、高畑氏が監督したのが本作。
福岡県柳川市の水路の歴史や、その存在意義などを、ドキュメンタリーとアニメを混在させながら描いている。
今から見ると相当ぶっ飛んでる映画である(当時でもぶっ飛んでたかw)
ってか、165分もあるしww
マジで途中から、
「俺は一体、なにを見せられているんだww」
と思ってしまうくらい、学術学術していたが、
なるほど、描こうとしているテーマの本質は、
高畑監督・演出の他のアニメや、ジブリ映画と変わっていないので、
これはこれで貴重なのかもしれない。
この映画の製作費調達のため、宮崎駿氏が大変な目に遭ったことも、知ってから見ると、なんだか感慨深くもある・・・。
一度は決まりかけていた、コンクリートによる柳川市の水路埋め立て計画。
当時の柳川市長に直訴し、その計画をひっくり返し、水路再生計画を実現させた不屈の男、
広松伝(ひろまつ・つたえ)さんがかっこよすぎる。
(しかもこの人は行政側の人だというのだからなおさら凄い)
『風立ちぬ』で実在の人物・堀越二郎をモチーフにしたように、広松さんを主人公に、ジブリがアニメ化したら、とてもいい映画になるような気がする。