真っ赤な口紅と
真っ赤なドレスがよく似合う、
コンリーでした。
歌い踊るショーガール…
チャイニーズマフィアのボスのオンナで
お嬢さまと呼ばれていた彼女は
高飛車でワガママで…
またこんな役もよく似合う、
コンリー。
この間観た「活きる」とは全く違うコンリーがいました。
彼女の世話を命じられた14歳の少年、
彼の視線が彼女を追う。
何度も何度も、彼の顔が画面いっぱいに映る、
戸惑ったような、人を見透かすような、彼女を心配しているような…
そんな瞳に惹きつけられました。
彼は何を思っていたのだろう…
抗争の果てに、
離れ小島に逃げたとき、
ショーガールが
少しの間だけ優しさを見せた。
島の少女と少年と、彼女の3人で歌った童謡は、すごくあったかい感じがしました。
ハデな生き方は、彼女にとって
幸せだったのでしょうか?
でも、真っ赤なルージュは似合っていました。
世話をしてくれた、島の地味な女との対比が面白いと思いました。
…島の素朴な少女も、真っ赤なルージュが似合う女性になってしまうのでしょうか…
チャン・イーモウとコンリー…
このふたりの作品にはハズレがないと思う、
どれも好き!