円柱野郎

ザ・ライト -エクソシストの真実-の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ルーカス役のアンソニー・ホプキンスの演技は安心感がある。神父として悪魔祓いを行う様子も、悪魔に憑りつかれ不気味さを発揮するところも、さすが。彼によってこの映画は成立しているようなものか。マイケル役のコリン・オドノヒューも誠実そうな感じが悪くないし、名優を向こうに回してもしっかり立てているのは良かった。
エクソシスト映画というジャンルがあるのかはともかく、神父vs悪魔というストーリーとしては、現実寄りな感じ。怪異にしても首がグルッと回ったり緑のゲロを吐くことはない。蠅とかカエルとかで匂わせはするけど、悪魔自身は姿を見せない。ベタなホラーを期待してるとそこが物足りなく感じるかも。まあ劇中でそれをネタにするくらいの余裕があるのだから笑ってしまうのだけど、主人公が「悪魔憑きは精神病だ」と信じているので演出としては納得できます。
それでも“悪魔が見ている”としか考えられないような事態に追い込まれて、マイケルは信仰心を得る。これを成長とみるのであれば、師匠と弟子と成長を描いたドラマの映画なのかもね。
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