佐藤克巳

小島(こじま)の春の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

小島(こじま)の春(1940年製作の映画)
4.5
癩病を扱った功罪はあるだろうが、癩病患者を晒し者にする扱いでは無かった点は確か。豊田四郎監督の力作だが、俳優陣の健闘が支えた名作。長島愛生園女医夏川静江の心温まる演技を始め、癩病患者菅井一郎、杉村春子の痛切なる呻きが耳に残り、水谷史郎、中村メイ子の子役、村長勝見庸太郎等村人の癩病患者との距離感には納得出来る。後世からとやかく言われる筋合いでは無い。当時がどうだと言っても、じゃぁ今日はどうだ?
佐藤克巳

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