むっつり右門もの。海賊の町に蔓延る悪党卍組がかの有名な同心の右門がやってくると騒ぐ中に一人の奇妙な風来坊がやって来る。
眼帯をつけて片目のギラギラとした男、しかも俺は狼だ!と言わんばかりに狼と書かれた服を着たクソ強い一匹狼が太鼓を打ちながら出てくる。
声でだいたいわかるけどアラカンである。
本作ではそこそこ重めの音楽が流れるけれども、別にそこまで話が重いわけではなくむしろ序盤ではミュージカルっぽさやコミカルな点なども見られてわりと肩の力を抜いて見れる娯楽作となっている。
映像面では可もなく不可もなくと言ったところだが、序盤のミュージカルで舞う紙風船の演出や、ラストの太鼓のある場所の物悲しさを感じるのが良かった。