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右門捕物帖 片眼狼のmitakosamaのレビュー・感想・評価

右門捕物帖 片眼狼(1951年製作の映画)
3.1
新東宝のYouTubeにて。アラカンによるむっつり右門。監督は名匠中川信夫だ。
東映・大友柳太郎の右門にも“片眼の狼”なる映画があるが、これとは話が全然違ってたね。
右門に関しては先に演じたアラカンではあるが、正直言ってキャラ設定としては大友の方がしっくりきたなぁ。今作の時点でアラカンが50歳くらいだろう。何か年齢以上にアラカンがお爺ちゃん過ぎた。

物語は、ある港町で悪行を行う卍組を相手にむっつり右門が事件を解決するというもの。
卍組は女を拐かし船で売ろうと企んでいる、町でも暴れ回るならず者集団だ。

そんな卍組に、眼帯をつけた凄腕の浪人が用心棒として加わる。コレがアラカン。右門の変装による潜入捜査だってのがいきなりわかる。
やたらとツバを吐いて、けっこうお喋り。着物の両胸と背中にわざわざ“狼”と書いてある。わかりやすいぜ!

卍組を仕切るのが進藤英太郎演じる一発屋斉兵衛。名字が一発屋だぜ。ムーディー勝山かよ。
卍組の奴らは当然のように片眼狼の正体がわからないので、もの凄く緩く感じる。

そして卍組が開いている酒場ではいつもミュージカルテイストな盛り上がりを見せる。歌って踊ってでいっつも盛り上があがってる。ディスコみたい。しかもエノケンまで出てるんだよな。けっこう豪華だ。

大雑把だが豪華。中身は薄い(笑)
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