SatoshiFujiwara

化石のSatoshiFujiwaraのレビュー・感想・評価

化石(1975年製作の映画)
3.2
話自体はどーってことないのに(インテリがヨーロッパを放浪して自己省察するとこは吉田喜重の『さらば夏の光』を思い出させるが)200分、とにかく長い。寝ないで観通した自分を褒めてあげたいくらいだ。元来何話かのテレビドラマだったものを編集して無理矢理(?)映画にしたせいか、画だけでは無理があるんでシチュエーションと心理説明にナレーションがやたら入り、これがなきゃ映画としては成立してないんじゃないかというタイトロープな作品。ようするに微妙。しかしなんでか退屈しなかった、どころか割に好きでした。不思議。おすすめはしないが(笑)。あ、あとは武満徹の音楽。よく知る武満的な感じではなくセンチメンタルなのが面白い。
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