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平原児のHKのレビュー・感想・評価

平原児(1936年製作の映画)
3.8
モノクロ・スタンダードですが、とてもドラマティックで面白い西部劇大作でした。
原題は“The Plainsman”。
監督は『十戒』『史上最大のショウ』などの巨匠セシル・B・デミル。
同じ年公開の『オペラハット』と同じく、ゲイリー・クーパーとジーン・アーサーが共演しています。

西部開拓期の実在のガンマンたちワイルド・ビル・ヒコック(クーパー)とカラミティ・ジェーン(アーサー)、その親友でもあるバッファロー・ビル・コディとその奥さんの二組の男女を軸に、カスター将軍も登場し西部の数々の伝説が描かれます。
恥ずかしながら、昔はワイルド・ビルとバッファロー・ビルの区別がついていませんでした。

舞台は南北戦争直後、兵役を解かれた者たちは生活の糧を求めてこぞって未開の西部へ。
しかし、戦争が終わって武器を売る相手がいなくなった武器商人たちがインディアンに高性能ライフルを売ったことから西部での白人とインディアンの衝突は激化することに。

ヒコックを演じるイケメン全盛期のクーパーの2丁拳銃はもちろん、ジェーンを演じるアーサーの鞭さばきもイケてます。
ジェーンはもうヒコックにゾッコン。ヒコックの方はというと・・・
『西部の王者』のときより若いアンソニー・クインが同じくインデイアン役でチラリと出演。

こんなに面白い西部劇の古典なのにフィルマじゃまたジャケ写なし。
観てる人も少ないし、やはり西部劇はどうも偏見を持たれている気が・・・
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