Keiseihhh

パルプ・フィクションのKeiseihhhのレビュー・感想・評価

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
3.9
とにかくカッコいい。ユア・サーマンとかジョン・トラボルタがカッコいいのにどこか間の抜けたギャングの世界を演じていて爽快。オープニングのチンピラカップルを演じる男女二人もこの映画、この役柄だからこそ輝けたのだろう。冴えない二流のボクサー、ブルース・ウェルスもある意味ハマり役。内容自体は時系列的ではなく切り貼り、コラージュのように構成されていて、タランティーノが脚本を書いていて「こんな映画観たことがない!」と叫んだというエピソードも頷ける。トラボルタの「ファッキンファイブダラーシェイク?」のシーンだけでも観る価値あり。もちろんこの映画の評価を不動のものにした、ユア・サーマンとトラボルタのダンスシーンも必見である。ちなみにウッチャンナンチャンの内村光良さんはユア・サーマンのダンスを完コピ出来る笑 どうでもいいと言ってしまえばそれまでだが、それほどコアな映画ファンにとっても魅力的な作品だったのだろう。この映画も泥沼を生きる人々の中からただ一人ブルース・ウィルスだけが抜け出す作品でもある。そういう点ではハリウッド的であり、鑑賞者を現実にしっかり帰す配慮もなされている。アカデミー賞脚本賞受賞作でもあるのだが当時「保守的なアカデミー賞はタランティーノには脚本賞しかやらないだろう」と言われていたのは公然の秘密である。
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