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パルプ・フィクションのtkのレビュー・感想・評価

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
2.5
雑誌や書店でちょいちょい見かける映画をここへきて視聴。
エグい事件のつなぎとして特に意味のなさそうな雑談が交わされて、それが繰り返されていく感じ。

登場人物の心情にこっちの感情が動くっていうよりも起きる出来事にシンプルにビビったり笑ったりする時間だった。
全体的に映画が明るいカラートーンに包まれてたのが印象的で、配色がカラフルな分、内容のエグさが緩和されてた気がする。

気になったのは、全体的に女性キャストの使い方。あんましっくりこなかったな。
監督の好みが先走ってて、
出てくる屈強な男二人とその妻の組み合わせとしてはかなりチグハグだった気がする。
「この雰囲気のボスがこの子を囲うか?、この雰囲気のボクサーがこんな学生みたいな子を彼女に迎えるか?」みたいな。
途中出てきた監督をみて、ああこういう女好きそうだな〜って思った。俺のタイプの可愛い子出しておこう感。

あとは、最後の聖書からの引用が全体のストーリーのつながりが弱い気がした。裏テーマをあの引用で際立たせる意図なのかな。映画のシーンと重ね合わせることもできず、あんまり頭に入ってこなかった。

ただ、途中のわけわかんない楽器屋の拘束劇はなぜか死ぬほど笑ったし、人生の教訓得られたし、突拍子もないトンデモ事件を淡々とやり過ごす無頼な感じがめっちゃクールで面白かった。
「こんなとんでもない日、人生で初めてだ(笑)」
あの中でボクサーが1番人間として芯が太かった気がする。

まあ面白かった。
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