ENDO

家庭のENDOのレビュー・感想・評価

家庭(1970年製作の映画)
4.0
アルフォンスとギラン、子どもの名前すらすれ違う。レオーはやっぱり多動的。そしてこの軽薄さはまるでゲームのようだ。その距離感は感情移入を拒む。この独特なルールに基づく世界はリヴェットに近い。離職して再就職、不審な隣人、娼婦と寝るのは定番ですね。どちらにしろ弘子さんの自宅で箸と正座。会話はしてるけどその壁は絶対に破れない。新居では壁をぶち抜いていたレオーにも。弘子さんが友達に外出を促す場面は、当時の日本人女性の話し方でくすぐったいし、メチャクチャ積極的なのでこちらが焦る。花の染色屋台が廃墟になる速度。そしてリモコン船のモニタリングって仕事舐めてるのか。英語力関係なくて笑う。薔薇の開花という時限爆弾で露呈する浮気の証拠(花手紙)!清純映画みたいな無表情、和服に白粉、人工涙液。唸ったなぁ。あと赤ちゃんの目を丸くしたリアクションがマジで可愛い。カメラの事なんてお構いなしの時差のある表情。
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