らんらん

西住戦車長伝のらんらんのレビュー・感想・評価

西住戦車長伝(1940年製作の映画)
2.5
監督は吉村公三郎
出演は上原謙、佐分利信、坂本武、笠智衆、桑野通子etc
もちろん松竹大船の映画なんだけど、後援陸軍省、皇紀二千六百年祝奉芸能祭作品とか銘打ってある戦争映画です

【内容】
タイトルはにしずみ戦車長伝、つまり西住小次郎なる戦車長がいて、その伝記映画で原作は菊池寛の小説らしい
西住小次郎は軍から公式に軍神に指定された最初の人なんだって

その西住(上原謙)戦車長の活躍と最期を当時の戦況を交えながら再現していく映画

【感想】
この手の映画ってわからないことが多くて後で調べてわかることが多い、勉強にはなるんだけど映画自体の評価とはリンクしないのよね

自分が勉強不足なのもあるんだろうけど、劇中ほぼ説明がないから状況理解が追いつかない
ただただドンパチ、ドカンドカン、モクモクしてるのを見せられてる感じ、さらには出演者の区別がつかないし、ストーリーもあってないような内容、正直なかなか辛い映画だった

気になったのは中盤のシーン、桑野通子演じる「土民の女」のところ
劇中むさくるしい男しか出てこないから無理矢理桑野通子を出してきたの?
にしてはあっさり退場、赤ちゃんを放置して逃げだしちゃったとかイメージ悪い役だなぁとか思ってたんだけど
実話エピソードっぽいじゃんw 違和感あるシーンだったけど実話じゃしょうがないか

・まとめ
正直自分には面白くない映画だった、途中でやめたくなるくらい、特に見所、印象に残るシーンもなし
しかも2時間超えなんだよね、そこがまたつらい
見終わって振り返ると最初の1時間は見なくても大丈夫だと思う
中盤、桑野通子登場から見始めても良いと思う
その後は笠智衆が出てきたりストーリーが動き出すので、そこからならまだ映画として見れる

たぶん面白いかどうかって映画ではないんだろうし、時代的にもそんな作りにするしかなかったんだろうけど、、、それで勉強になる、資料として価値があるとかで高評価する気にはなれないかなあ
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