松岡茉優

破局の松岡茉優のレビュー・感想・評価

破局(1950年製作の映画)
4.4
やっぱりこの時期の映画面白すぎる。長年漁師をやっている主人公が金がなさすぎるあまり、危ない仕事(中国人8名を密航させる)を引き受けてしまう。しかし、報酬は十分に渡されず主人公は依頼主の中国人を撃ち殺してしまい…。
いつの時代も闇バイトは存在する。当たり前に被写界深度が深いだけで観ていて楽しいし、鬼のようなテンポで話が進んでいくのでとっても観やすい。フィリス・サクスター(主人公の妻)が髪をブロンドに染めた時の子供の反応が渋くなって、「1週間でも出て行け」とめちゃくちゃ怒ったの訳わからなくて大好き。船内という狭い空間での銃撃戦にて、船が傾くことで高低差を演出するの天才過ぎた。最後、ハッピーエンドに見せかけて全然ハッピーエンドじゃないの最高だった。事態が落ち着き、散り散りになる群衆から取り残される子供、切なすぎる。
松岡茉優

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