個性派名優の香川照之を存分に堪能したくて、わざわざDVDを購入して、どっぷりと浸る。
小林政広監督ならではの北海道、今回は苫小牧を舞台にサスペンスを披露するのだが・・・淡々と物静かに進展させつつも、徐々にミステリー要素を深め、カット割や繰り返しの構図等、いつも以上の映像へのこだわりで、一筋縄では行かないラストへと導く。
そう、150分超の長さで、現実と虚構が入り乱れる様は賛否かもしれないが・・・デヴィッド・リンチ監督を彷彿させつつ、破綻させずに独自の世界を構築するあたりは流石。
うん、終盤、映画好きはニヤリでした。