ゆたろ

ヒトラー 〜最期の12日間〜のゆたろのレビュー・感想・評価

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)
3.7
ナチスドイツ終焉の時。
敗戦必至であることを誰よりも理解しているヒトラーだが、徹底抗戦の姿勢を崩さない。
この作品は1人の女性秘書の目から、いつも悪の権化として描かれるヒトラーの中にある微かな人間臭さを表現してる。
とにかく、主演の表情と雰囲気作りが秀逸。
たまに聞こえる子供達の合唱が、愛くるしくて、逆に迫り来る敗北と恐怖が際立った。
最期は側近達の半ば狂気じみた行動が散見されたけど、みなそれぞれの正義に従っていた気がする。
やっぱり、正義って視点によってできる相対的な概念だと思いました。
なので、自分の視点からは肯定も否定もしません。
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