とり

ヒトラー 〜最期の12日間〜のとりのレビュー・感想・評価

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)
4.4
劇場で観たかったのに、口コミでどんどん拡大公開されるも、結局近所には来てくれなかった。
ナチス映画にハズレなし。
面白いというと語弊があるけど、見ごたえがありました。
邦題から何となく、ヒトラーと秘書個人にスポットを当てて細かく描いてるのかと期待したけど、それだけじゃなく側近たちを含めたナチスの最後の崩壊も描いてて、ちょっと物足りない感じもした。
せっかくブルーノ・ガンツがいい味を出してたので、ヒトラーをもっともっと深くえぐって欲しかったな。
地下シェルター以外の外の出来事や大虐殺など、周知の事実ということを前提にまるで描かれてなかったけど、側近達のエピソードとかも同様に有名ではあるから、もうちょっと削ってヒトラーに時間を割いて欲しかった。
ブルーノ以外の役者さんではフェーゲライン役のトーマス・クレッチマンをよく見かける。
ドイツ人らしいいい顔してると思う。
それ以外の役者さんは知らん人ばかりだった。
ヒトラーが自殺した直後の演出が良かったな。
直接映さず、部下たちの「ついに終わった」っていう複雑な思いがよく伝わってきた。
ヒトラーと側近たちのセリフや行動を見ていると、よくドイツ自身でこんな客観的に作れたなぁって思う。
同盟国であった日本は、今後こんな映画を製作できる日がくるのかな。
映画製作は無理でも今すぐできそうな教訓は含まれてた。
企業のトップに対して、都合の悪いことでもきちんと報告できる体制作りが大事。
日本人が苦手そうな分野なんすよね…。
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