ぐるぐる

ヒトラー 〜最期の12日間〜のぐるぐるのレビュー・感想・評価

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)
3.9
アマプラのレンタルで鑑賞。

以前鑑賞した『西部戦線異常なし』では、恐ろしい数の若いドイツ兵たちが犬死にしていった
こんなこともう二度と…と思いたかったけど、この戦いではさらにその数を上回る死者を出した

ヒトラーってこんな人だったのよというのを秘書の視点で描きつつ、命令に背き戦場に残って兵士や市民の救命に尽力した戦医の視点からも戦争の様子を描く
基本的に身内とか軍関係にない人たちには優しく紳士的なおじさんに見える
ただ軍関係の人たちにはひたすら強気
自分を恐れて真実を言わない部下たちにブチギレるけど、真実を言ったら言ったでひどく傷つくような…ナイーブな人でもある
最期のヒトラーの迷走っぷりと被害者っぷり、国民の自業自得だとか言い出す始末でさすがにこんな奴見捨てようとなるはずなのに、ヒトラーだけ置いて行けないとかヒトラーと共に死ぬことを選んだ人が多いことに驚く
ヒトラーがそこまでの人望をいかにして得たのかが知りたくなる
人のいいおじさんだけでここまでの信頼を得られるはずがない