さとうの人

蜘蛛巣城のさとうの人のレビュー・感想・評価

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)
4.0
黒澤映画は三作目、シェイクスピアの『マクベス』が元という事で授業で鑑賞。

まず悔しかったのは自分の予習不足。この映画は予習せずとも面白いが、シェイクスピアの『マクベス』をあらすじでも知っていたら面白みは大きな物に変わっていただろう。突然観せられたからなんとも言えない(・ω・`)

映画の内容はと言うと、ハリウッド並の大スケール、女のむき出しの欲望、野性的で聞き取れないくらいリアルなセリフ。古典的日本映画で久しぶりにエンターテインメント性をひしと感じた。

特に三船敏郎が手下に討たれるシーン。数々の矢を前に目を剥く彼の姿が頭に強く残る。 彼に迫る死が、眼球を通して心に迫ってゆく気がする。

2回目を面白く観るために『マクベス』を予習しないと!
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