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蜘蛛巣城のQIのレビュー・感想・評価

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)
3.9
【午前十時の映画祭】

“山田五十鈴 vs F・マクドーマンド”

今年最初に観たのがコーエン『マクベス』
そして最後の月に黒澤『マクベス』

スクリーン鑑賞は初めてでしたが、4Kデジタルリマスターの効果もあって、終始その画力の強さに圧倒されっぱなしでした。

コーエン『マクベス』と比べて

マクベス映画化作品として高く評価されている本作なので当然かもしれませんが、コーエン作品はだいぶ本作の影響を受けているじゃないかと🤔

モノクロスタンダードサイズという同じフォーマットというだけでなく、スモークの多用と効果的なライティング、魔女(もののけ)のおどろおどろしさ。

そしてなんと言ってもマクベス夫人(浅茅)の狂気に満ちたその演技

F・マクドーマンドは山田五十鈴の演技を相当意識していたハズ

黒澤作品として

この作品で最も有名なラストシーンは何度観ても圧巻🏹

さらに能の様式美をを取り入れた演出、騎馬武者の人馬一体となったその姿は後に『乱』『影武者』へと結実していきます。

p.s.
デジタルリマスターしても音声はどうにもならなかったようで…
黒澤作品字幕欲しいアルアルは相変わらず😅
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