ナチョス

蜘蛛巣城のナチョスのレビュー・感想・評価

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)
4.9
再鑑賞

マクベス×能

黒澤明の時代劇は、いつ観ても本物を感じさせられる。

光と闇に加え、霧を巧みに操るショットの数々。

疑念と煽動によって唆される男の弱さ。

それを三船敏郎が演じているのが良い。

戦国の世における人の命の儚さ、不確かさ。

本作のテーマを表しているような”霧”こそが、本作の主人公なのではないかと思わされる。

全体的な画力の強さが半端なく、美しいショットは枚挙にいとまがない。

何度でも見返したいし、見返す度に惚れぼれさせられる。
ナチョス

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