橋本

蜘蛛巣城の橋本のレビュー・感想・評価

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)
5.0
 ミフネンの演技が非っ常に良かった。
 主君を倒して権力を得るか、主君への忠義か、の間を揺れ動くミフネンの心の動きが演技から伝わってきた。一方、妻君は飽くなき権力欲。男のルールなど知ったことか、主君を倒してミフネンが殿にという、何だこのおなごはと思わせる役割が与えられている。
 迷い続ける弱い人間的なミフネン、権力権力という強欲、血も涙もない細君という対比ができると思う。とはいえ、物語の終盤にはこの細君も弱い人間だということが分かるようになる。
 これは良い映画。
橋本

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