森に住む物の怪にそそのかされた鷲津武時は上司 都築国春や親友の三木義明を殺し、手を血で染めて成り上がり、蜘蛛巣城の城主になった。
元城主の遺族 国安、親友の倅 義照などがリベンジに燃え蜘蛛巣城に攻…
器の小さな男が、予言/預言に惑わされ、いっときの天下を手にするが、空っぽの天守閣、ひとりになり、梯子を外され、転落していく。
霧の中から姿を現し、また霧の中へ消えていく蜘蛛巣城。
全てが幻、自然現象…
山田五十鈴さんが、本当に本当に凄いです。血が取れないと言って手を洗っている場面は妖気が漂っているようでした。所作も美しいです。
戦時中に能楽堂に通った成果を十二分に発揮されています。
三船敏郎さん…
メモ
・「乱」がリア王を下敷きにしているなら、本作も「マクベス」を踏まえているのか?と思ったら案の定そうだった。西洋古典を日本に置換する腕がすごい。
(終盤の森のように大群が押し寄せるという予言は…
見終わった後にシェイクスピアのマクベスを基にしていることを知って納得。
めちゃくちゃ上手く戦国時代に落とし込まれている。
マクベスは海外の話なのでいまいちピンとこないけど、蜘蛛の巣城ではわかりやす…
シェイクスピア戯曲の『マクベス』を日本の戦国時代を舞台に翻案した作品ですが、ぎょろぎょろとした眼が光る三船敏郎さん演じる鷲津武時の魅力、そして野望に取り憑かれた愚かさが、たまらなく素敵です
大勢の甲…
有名な矢の場面のリアリティは勿論必見だが、この頃の俳優は馬の扱いが本当にうまいいかにもその当時はこんな風に乗りこなしていたろうなと思える、体の一部のようだ。
特に志村喬が主君の暗殺を知り、復讐には…