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生きるべきか死ぬべきかのkazu1961のレビュー・感想・評価

生きるべきか死ぬべきか(1942年製作の映画)
4.5
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-482 再鑑賞
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 452/1001

🖋本作、めちゃくちゃ面白い作品です!!洗練された風刺の効いたユーモア、コメディに大笑いし、辛辣で大胆な反ナチスプロパガンダ作品というその背景に驚嘆させれます。題名になってるように“ナチス”と“シェークスピア”が巧みに絡んでいくストーリーはほんと圧巻です。

🖋 第二次世界大戦直前、ドイツの侵攻が始まったワルシャワを舞台に、シェイクスピアの「ハムレット」を上演していた劇団が諜報戦に巻き込まれる中、ナチスを相手に大芝居を仕掛け大奮闘する姿をスピーディーな展開と洗練された洒落の効いた台詞、遊び心たっぷりの演出とが見事に相まった作品です。ドイツ出身のルビッチが晩年に監督した作品で、いわゆる独特のスタイル「ルビッチ・タッチ」と呼ばれる作品の中でも一番の名作だと思います。

🖋また主演の本作が遺作となった主演のキャロル・ロンバートの、愛すべきキャラクターがとても素敵です。彼女が演じたマリアとソピンスキー中尉の密会の合図が、「ハムレット」の有名な台詞で「To Be or Not to Be」という、この洒落が効いたフレーズがタイトルになってるんですね。

🖋なにしろ本作、アメリカの参戦と時を同じくして撮影されたのですから、ヒトラーが勢いつけていた時代に製作されたということに驚きです。当時のハリウッドで作られたプロパガンダ映画として最も大胆で辛辣な作品となったんですね。後にメル・ブルックス監督が「メル・ブルックスの大脱走」としてリメイクしたことでも有名です。

🤣物語は。。。(参考:Amazon より)
第二次世界大戦直前のワルシャワ。「ハムレット」上演中の劇団トゥルー一座の看板女優マリアは、ポーランド空軍のソピンスキー中尉との密会を楽しんでいた。やがてワルシャワはドイツ軍に占領されるが、ポーランド人たちは地下組織で、ナチの暴虐への抵抗を続けていた。ある日ソビンスキー中尉は、シレツキー教授がナチのスパイであることを知る。トゥルー一座はナチの扮装でシレツキー教授を迎え、ヒトラーのポーランド訪問を利用して、ポーランドからの脱出を企てる。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『生きるべきか死ぬべきか』
原題(英題):『To Be or Not to Be』
🎥製作国 :アメリカ
🎥初公開 :1942
日本公開 :1989/06/28
🎥上映時間 :99分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):エルンスト・ルビッチ
脚本 :エドウィン・ジャスタス・メイヤー、レンジェル・メニヘールト
原作 :※※※
撮影 :ルドルフ・マテ
音楽 :ウェルナー・ハイマン
出演(声優):キャロル・ロンバード、ジャック・ベニー

🔸Overview (映画. comより)———————
ナチス占領下のワルシャワから脱出する俳優一座の姿を描くコメディ映画。製作はアレクサンダー・コルダ、監督はエルンスト・ルビッチ、脚本はエドウィン・ジャスタス・メイヤー、撮影はルドルフ・マテ、音楽はウェルナー・ハイマンが担当。出演はキャロル・ロンバート、ジャック・ベニーほか。
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