Maoryu002

生きるべきか死ぬべきかのMaoryu002のレビュー・感想・評価

生きるべきか死ぬべきか(1942年製作の映画)
3.8
第二次世界大戦中のポーランド。役者ジョセフ(ジャック・ベニー)と妻マリア(キャロル・ロンバード)を中心としたツラ一座がゲシュタポ相手に大芝居を打ち、地下組織の支援とイギリスへの脱出を図る。

「天国は待ってくれる」もかなり面白かったエルンスト・ルビッチ監督による戦争コメディだ。
こんな映画を1942年に作ってるってところが凄い!

特に前半はスパイものとしての面白みもあって、一瞬、シリアスなドラマが始まるかと思いきや、やっぱり愉快な騙し合いが展開する。随所にクスッと笑わせる小ネタが散らばっているのが楽しい。

特にゲシュタポをおちょくりまくってて、間抜けな描かれぶりが気持ち良かった。
そして、一座の大芝居の中で、ドイツ兵たちの盲目ぶりをしっかり揶揄しているのが抜け目ない。

名台詞「生きるべきか死ぬべきか」を合言葉にした愉快な三角関係は、あえて倫理観を捨てて楽しむのがいい。
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