【心の故郷(ふるさと)】
いや〜、この頃のATG映画は本当に良質なモノが多いと実感させられる。和製クロード・ルルーシュと謳われた斎藤耕一監督作品。
青森県津軽市を舞台にしたヤクザと情婦の逃避行と…
この「津軽じょんがら節」は、「約束」「旅の重さ」に続く、斎藤耕一監督の”風土三部作”の第三作目の作品だ。
ヤクザ組織から追われる青年が、愛人の郷里である、津軽の漁村に流れて来る。
都会からもはみ…
大変失礼なことを言うがどうしても主演女優を好きになれなかった。
別に江波杏子さんに罪はないと思う。
なんだろうな…どこかヤクザの女っていう派手な設定が合ってないような気がした。なんか嘘っぽいキャス…
閉塞的で割とおしまいな人間模様だけど、厭世観は感じずたまにチラ見えする優しさが人間を見捨てきれない斎藤耕一の良さか。盲目の少女のピュアさが人らしくいることを繋ぎ止める。ラストは予想通りだけど、新しい…
>>続きを読むこ、これは…とんでもATGやんか…
「はなれ瞽女おりん」級に俺の心に突き刺さったわ。
青森の漁村の閉鎖感、寒さが伝わってくる。
海が荒い。荒いんだよ。
じょんがら節の三味線が荒く繊細に響いてくる。
…
このレビューはネタバレを含みます
ATG映画はいい。
斎藤耕一監督はいい。
何もない津軽に退屈していた男だが、結果的に津軽に故郷を見出し、シジミ漁をしてそこに根を下ろす決心をする。
それは盲目の少女を愛し、彼女の心の中に自分の居場…