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津軽じょんがら節のtomharakのレビュー・感想・評価

津軽じょんがら節(1973年製作の映画)
4.2
ラピュタ阿佐ヶ谷のレイトショー『青春彷徨 ―映像詩人 齋藤耕一のあしあと―』にて

日本海の荒れ狂う波と風の轟音と津軽三味線 が鳴り続けるなか繰り広げられるとてつもなく寂しく切ないお話。

瞽女orイタコ、憑きもの落とし、近親相姦、内職のエギづくり、売春強要、と暗く寒い土着の呪いを一身に受ける盲目の少女の描写、しんどいが美しい。

全体的に映像の素晴らしさが筆舌に尽くし難いのですが、勝新がこの作品を観て気に入り『無宿』の監督に斎藤耕一を指名したというのが凄くよくわかる情感です。勝新超好きそう。
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