斎藤耕一監督映画作品は、あまり観てない。冒頭とラストに出て来るイラストが不気味だ。なんかシュールな映画ではないかと予想、確かに変な映画でチンピラの話なんだけど当時のやり場のない若者、多分学生運動に敗…
>>続きを読む故郷を去る者、作る者。
北国の虎落笛、海鳴り、津軽三味線のベンベンたる音色がずっと耳に残る作品でした。
寂れた漁村での男女のすれ違い。
江波杏子の赤いコートが陰鬱たる灰色の海辺に映え、齋藤真一の赫…
ジャケットにもなってる女盲目芸者のイラストは本編でも使われているのだけど、この禍々しさをバックに「瞽女さんが来るのが楽しみでねぇ…」てディズニーランドの思い出を語る時みたいなテンションだったのヒェッ…
>>続きを読む東京から追われたヤクザ、その女の故郷の寒村での話。
津軽の荒々しく芯から冷えそうな波が深く印象的。晴れてても薄暗い画面とセリフも搔き消す勢いの荒波の轟音が閉塞感を際立たせる。禁忌的な話にも触れ空回り…
漁村のどこにも行けないような閉塞感に鑑賞しながら、陰鬱で何か切ない気持ちになる。背景を荒々しい波が覆い、主人公テツオの心情に重ねるように行き場のなさ、現実の辛さを感じさせる。
重ねてイサコとのすれ違…
津軽三味線、しかもじょんがら節と共に語られる、漁村の話。
東京から戻ってきたヤクザ男をかくまうために地元に戻ってきたイサコ。海辺に小屋を建て男を食べさせると張り切るが、2人の関係はうまくいかず…
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津軽の荒波が怖く、迫力があった。地方ならではの人間模様がよく伝わってきた。見てはいけないものを観て、グサリと心が打たれた。斎藤耕一さんの他の作品も見たいと思った。
主演の江波杏子さんは、女賭博師シ…