せーや

ターミナルのせーやのレビュー・感想・評価

ターミナル(2004年製作の映画)
4.3
あたしゃ感動したよ…
久しぶりに感動したよ…
あたしゃ誠実に生きるよ…

アメリカ、ジョン・F・ケネディ空港。
とある目的でやって来たビクター・ナボルスキーは
入国を拒まれてしまう。
彼の祖国クラコウジアは、彼が出国した直後に
クーデターが発生し、国が消滅してしまったのだ。

正直言って
「どうせ感動させてやる系映画だろ?」と
なめてかかってたんですが…
いや、まんまと感動させられました。

物語の始まりは非常に悪くて辛い。
空港内で暴れる中国人にアジアの印象を悪くされ
ナボルスキーは祖国消滅という問題に直面。
なかなか嫌な始まりかたですよね…。

しかし、
始まりが最悪だと後は上がる一方だとはよく言ったもの。
物語はあったかぁ~く進んでいきます。

祖国消滅により
帰国も入国もできずに空港に留まることを余儀なくされたナボルスキー。

しかし彼は持ち前の明るさと誠実さで
人々を和ませ、勇気づけ、幸せにする。
そしてやがて空港の人気者になっていく。

優しさとは、誠実さとは何だろう。
ただ人に優しくすれば
ただ真面目でいればいいんだろうか。

眼鏡を拾ったときにさりげなく服でグラスを拭いたりして
人を心から気にかけ受け入れることで

数週間で英語を覚えるほど真面目で、
時には25セントを大量に稼ぐほど不真面目になれる

そんな人が、ナボルスキーだった。

印象に残ったシーンはふたつ。

「故郷は怖くない」

「君を待っていたんだ」

見た人はわかるはず。
彼の人柄が表れるシーンだったし
とにかく女子はキュンキュンくるシーンだったね。

トム・ハンクスはハマり役ですなぁ。
あの顔、風貌、立ち振舞い。
すべてがナボルスキーと一致してるんですね。
やっぱりシリアスより、こういうのがイイよね。

ゼタ姉さんも美しくて素晴らしい。
典型的な美人じゃない美人(ほめてる)。
いやあ、素敵な演技でした。
制服姿にエロさを見いだしたりしてませんよ。ええ。

ゾーイ・サルダナも良い!
あの笑顔がたまらない!
エンリケとの模様が気になって気になって…
しかもここにもトレッキー!
あんなトレッキーがいるなら
スタートレック勉強しよう…(不純)

他にも悪役トゥッチなど
濃すぎるメンツでお送りしています。

あったかくなり
腹が立ち
ジーンとし
キュンキュンし
グッとくる。

いい映画だ…。

ところでクラコウジアってどういう国なんだろう…
最初のナボルスキーの感じからしたら
かなり遅れた国みたいだけど…
名前がクラミジアみたい…とは思わないよ。
せーや

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