旅行が好きなため、ターミナルにはお世話になります。特に、中継地になる空港では、あらゆる人種と言葉が入り混じっています。
そんな空間がリアルに表現されていて、そこで生活せざるを得ない一人の男性が描かれています。
1つ1つのエピソードは非常に面白いし、物語として楽しめました。ターミナルという機能を果たすだけの場所では、人間関係が生まれることはほとんどありません。当然入国を毎日する人はいないですからね。だから、楽しく話すことはあっても、人間関係を築くことは難しいです。うらやましいなーという思いで観てました。
そして、形式的なことではなく、内容で行動していることで、皆が心を動かす、人間関係が発展するという面白い状況が生まれていたのも良かったです。結局、私もターミナルの人と同じ気持ちで、トムハンクスの素性はよくわからなかったけど、彼の人間性に動かされた一人にいつの間にかなってしまいました。
ただ、ターミナルという特異性から、時間がほとんど変わっているように感じられず、キャサリンが月2回は来ているという発言に驚いてしまいました。1か月程度にしか感じていなかったので、テロップで日付を出してくれればなーと思いました。