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旅路の果ての一人旅のレビュー・感想・評価

旅路の果て(1939年製作の映画)
3.0
ジュリアン・デュヴィヴィエ監督作。

フランスの巨匠ジュリアン・デュヴィヴィエがシャルル・スパークと共同で書いた脚本を映像化した人間ドラマの佳作で、モーリス・ジョベールが音楽を提供しています。

南フランスにある俳優たちの養老院を舞台にした群像ドラマです。有名・無名を問わず俳優だった老境の人々が余生を過ごすための養老院で繰り広げられる人間模様を描きます。煌びやかな過去の栄光が忘れられない老俳優たちの姿を過去と現在の相克を軸に群像的に描いて、“老い”に対する人間の向き合い方を問いかけた普遍的な人間ドラマで、主演のミシェル・シモンが代役でキャリアを終えた不遇の男を悲哀的に演じ切っています。
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