砂利川権兵衛

死霊の罠の砂利川権兵衛のレビュー・感想・評価

死霊の罠(1988年製作の映画)
3.8
80年代末期の“熱”を封印した珠玉のスプラッター。脚本は石井隆。ノイジーな画面も陰惨な殺人シーンも母を求めて大暴れする超能力キッズも水浸しの部屋も全て最高。中盤で主人公「名美」と「村木じゃない村木」が見せる『天使のはらわた』的な男女の交感に心を掴まれる。

「男女の交感」に違いないけど、別に「恋愛」ではないところがミソなのかな、と。『天使のはらわた』に代表される「名美と村木」モノには往々にしてそういう部分があるけど。なんか好きなんだよな、あれ。