Kyoka

ラ・ピラートのKyokaのレビュー・感想・評価

ラ・ピラート(1984年製作の映画)
4.0
衝撃。
フレンチ版テルマ&ルイーズとも言うべき女性ふたりの逃亡劇、愛することの見苦しさと苦痛。
人が誰かを愛するときに全力なのは、引いては自分を守るためーそんなエゴが垣間見える

愛し合"ってしまった"女たち、追いかける夫、妻としての立場の三角関係と
全てを"断罪"するかのように見透かす子供(でも子どもらしい部分もあり悲しみよこんにちはの主人公みたいだった)、
舞台の上に上がれない役者としての、1番人間らしい惨めさも抱えたNo5
その人間模様が描かれる

とにかく画が素晴らしい。全ての構図が切りたくなりたくなるほど美しいい。そしてシーンに合わせて変化するライティングが見事。
女性どうしの愛し合う姿をこんなに神聖な美しさをもって描いた映画を知らない。
そして音楽も素晴らしかった。

女の愛は分かち合うこと、男の愛は所有すること
Kyoka

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