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ザ・セルのmのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・セル(2000年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

映像美がすごいという噂を知ってただけに、ハードルが上がりすぎて意外と期待外れ。

確かに精神世界の独特の世界観は見応えはあったものの、それが何を意味しているのかイマイチ伝わらず、父親に虐待されていたこと・水と鳥?にトラウマがあること、くらいしか犯人の抱えている問題がわからない。

せっかく心の中に入り込んだのに、犯人の異常な犯行と動機についてはほぼ触れずに進んでいくため、サスペンス映画の合間に抽象的な映像が挟まっている、という感じで全体で見るとぶつ切りに感じる。

さらに精神世界に入り込む理由である"監禁されている被害者女性の居場所を聞き出す"という目的については、助っ人で入った捜査官があっさり発見。そのレベルの情報で探し出せるなら、犯人の家の地下室を捜査だけで充分だったんじゃないか、、??という拍子抜け加減。

肝心の映像美についても、20年前に見ていたら物凄いセンスで衝撃的だったのだろうが、いま見ると一昔前のロックバンドや海外アーティストの過激なMVのようなチープなものに見えてしまった。全体的にオリエンタルというか、東洋な雰囲気なのはなにか意味があるのだろうか?

あとラストの方で、主人公と少年時代の犯人の対話中にデコレーションみたいな金縁のフレームが付くのはほんとになんだったの!?
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