ゆず

ザ・セルのゆずのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・セル(2000年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

他人同士の神経を伝達することで、対象の心に入り込み、その深部を覗き精神に干渉する。そんな最先端の技術を使い、昏睡状態の少年の治療を行っていたキャサリンの元に、連続殺人犯の精神にダイブして被害者の場所を聞き出して欲しいという依頼が来る。早く聞き出さなければタイマーで自動的に被害者は溺死させられてしまう。時間はあまり残されていない。

お、おぉー…実写版パプリカ…。毒々しいけど鮮やかだなぁ。インセプションみたいに分かりやすいだまし絵的な構図はなかったけど、空間の広さや物の大きさ、はては重力まで無視して繋がれていく映像が面白い。どっちが上でどっちが下かもわからない。カメラが無重力空間に放り出されてるみたい。ほんとに夢の中みたいなデタラメさ。でもって美しいけどグロい。演出考えた人すごいけど病気なんじゃなかろーか。ダークファンタジーぽくて雰囲気は好き。

残酷な描写多いけど、グロよりもヴィンスさんが精神世界に入った直後の3人の女のシーンが気持ち悪かった…(ヴィンスさんコメディ以外で初めて見た気がする)そしてあのムキムキな女性なんだったんだ。唐突すぎて笑ってしまった。

分裂症について全く知識がないのでピンとこなくって、ストーリーはさらーっと流してしまった。でも「このシーンがあのへんに影響してるんだろうなー」みたいな設定の細かさは端々に感じるので、まじめに考察したら結構面白いのかも。
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