tjZero

バス停留所のtjZeroのレビュー・感想・評価

バス停留所(1956年製作の映画)
1.8
モンタナのカウボーイ(ドン・マレイ)がロデオ大会出場のため訪れたアリゾナ州都フェニックスで、酒場の女歌手(マリリン・モンロー)に一目ぼれし、故郷に連れ帰ろうとするラヴ・コメディ。
とにかく、この主人公の青年がひどい男で、初対面のヒロインにいきなり求婚するのはまだしも、彼女の意向に関係なく無理やり婚姻届けにサインさせたり、ハリウッド行きの夢に向かおうとする彼女に投げ縄をかけて強引にモンタナに連れ帰るという傍若無人ぶり。
現代だったらストーカーか誘拐犯として捕まりそうな振る舞い。時代背景の差はあるにせよ、演じるマレイに魅力が無いせいもあって、彼の行動を笑い飛ばせず、ただ腹立たしいばかり。
むしろ、このふたりの役柄が逆だったらなあ、と惜しまれる。モンローがクレイジーなヒロインを演じて、純朴な青年を振り回す…という設定ならかなり面白かっただろうに。マリリンの魅力なら、そんな破天荒なヒロインも充分に成立したはず。
tjZero

tjZero