若い時のデニスクエイドがベネディクトカンバーバッチに似てるなぁと思いながら観てると中盤から後半にかけて右肩上がりに面白さが加速していった。
ダビッジとジェリーの異種間友情とSFならではの仰天展開にラストは壮大な締めくくりに驚いた。
トカゲ型のエイリアンのデザインが見慣れてくると非常に表情豊かに見える秀逸なデザイン。演技も素晴らしい！
宇宙ステーションや戦闘機のデザインもどことなくB級感漂う絶妙に垢抜けないのも味があって良い。
セットデザインはチラッとしか映らないのに作り込みが凄い。
前半の荒野の惑星はほぼ自然を活かしたチープな作りかと思いきやセット内で吹雪を吹かせたり巨大アリ地獄があったり、小隕石がバンバン降ってくる演技も撮影も大変さがうかがえる。
宇宙ステーションの病院施設や戦闘機の発着場も洗練されては無いがリッチな作り。
冒頭の宇宙空間でのドッグファイトも動きやカット割りのテンポがあって良かった。
途中、草木も生えてない場所で食べ物や衣服はどうやって調達したのか気になったりしたがプロットは良く出来てるのでどうでもよくなった。
若干のテンポの悪さは否めないがテーマが良いので傑作B級映画ではなかろうか。
元在籍していた戦闘機の仲間やジェリーの星の人達は何故救助に来なかったのか？
発掘屋のラスボスがブレードランナーのレオンが出てるがイマイチ小物感は否めない。
良い所は沢山あるのに地味なルックゆえに目立たなかったのかと納得。
