このレビューはネタバレを含みます
アニメ版のようなバトルロワイヤル要素や友情・恋愛劇はMr.outsideの実態に迫れば迫るほど後景していって、元々この「東のエデン」という作品の主題である日本救国をおおまかに三者の目線(だいぶ絞られた)から繰り広げる、風呂敷がみるみる畳まれていくのがスリリングな今作
outsideのじーさんよく喋るし多分神山さんが1番言いたかったことも今作にあるんじゃないかと思う
この際設定や展開に関して重箱の隅をつつくようなことは言いたくない、多分今作を楽しむコツはそういう諸事をご愛嬌で流してしまえるかどうかにあると思う
でも一つだけどうしても気になるのが、団塊の世代や全共闘にすごい中途半端な形で触れ、結局回収されずに幕を引いたこと…
日本のトップに居座る腐ったおっさん(おばさん)たちをなんとかしなくちゃ、までで終わってたらまだわかりやすかったんやけど彼ら彼女らが過去実際に起こした運動の是非にまで突っ込んでしまうといささか思想的にもややこしくならざるを得ない
板津のような根っこまでニート(だったはず)なキャラにあんなセリフ言わせるのもどうなのか…
