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東のエデン 劇場版 II Paradise LostのoldmanSEヨKのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

前編は、自宅群馬から物語の“聖地”(滝沢朗の家)であるアーバンドッグららぽーと豊洲の映画館まで赴きましたが、作品のデキのショックが大きかったので、後編は一番近い公開館のユナイテッド・シネマ浦和で妥協しました。(前作同様上映館が少なく地元では上映されていなかったのです)

でも、この後編で大きな展開をしてくれれば、前作もプロローグとして成仏出来る!まだ期待は五分五分に思っていました。
(今にして思えば、心の中では前作のベクトルで薄々感づいてはいたんですが)

だが後半も、前編からの滝沢朗の行動をただズルズルと追うのみ…

結果としては、深夜のスペシャルとしてファン向けに放送されるとか、BOXセットの特典として、とかのレベルのスケール展開で終わってしまった。

今回、このレビューを書くにあたって、TVシリーズ11話と映画前後編を見直してみましたが、結局、映画前後編は滝沢朗の個人的な事情に終始してしまったのが残念…。

一気観したTVシリーズは、今観ると多少アラも目立つものの冒頭のホワイトハウスでの全裸からのラストまで全話通しての謎から謎の展開の目まぐるしさが本当に面白く傑作だと、あらためて感じました。
(こんなに次から次へと最後まで謎だらけの作品で、しかも面白いって今まであったでしょうか?)

劇場版で一番残念だったのは、映画公開前まで本編に登場しなかったセレソン。
その中の誰かがキーマンとなり、暴れてくれる展開を大いに期待していた。
そうなっていれば、前編のNo.6は捨て駒としてOK!だった。(結果としては無駄遣い)

そうであったら、例えばまだNo.10結城亮やNo.1物部をもっと動かすことも出来たのでは?
或いは隠し駒のNo.8とか…

今、全てが終わってから振り返ると、既にTV本編で使える駒(セレソン)は出し切っていたというのが非常に残念。

結果としてはTV版最終回がこの物語の一番のピークだった。

むしろ、TVシリーズ前日談“迂闊な月曜日”〜ホワイトハウスまでの映像化でも良かったのかも…と思ってしまいました。
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