ソラアユム

ウォーリーのソラアユムのレビュー・感想・評価

ウォーリー(2008年製作の映画)
3.8
題名:ウォーリー
鑑賞日時:2022年8月11日
鑑賞方式:Disney+
評価:3.8(MAX5.0)

『ゴミに囲まれるのはもうウンザリ!広い宇宙に飛び出しませんか?』


2022年133本目

【良】
・荒廃した世界
 今でも十分に通用するCGレベルにまず驚かされましたね。当時のピクサーの技術力の高さを改めて実感。こういった現象が過去作を見直す際に度々起こるでしょう。荒廃した地球を背景に、たった一人でゴミの処理を行うウォーリーの日常の光景に侘しさと愛おしさを感じます。世界観だけに留まらず、人型ではないロボットをあそこまで感情豊かに描くノンバーバル表現の引き出しも見事。

・未来の姿
 地球を離れて700年後の人類の姿にも非常に衝撃を受けました。何もかも便利になり過ぎるというのも考え物ですね。人類が「海」「陸」に憧憬の念を抱いたり、心まで醜悪になっていなかったのもリアルで良かったです。

【悪】
・後半の展開は雑に感じる部分も
 植物をたった一つ地球で採取できたからといって、安易に地球へ帰還しようって流れになるのは少し引っかかりましたね。汚染レベルが高く、定期的に大規模な砂嵐がやってくる環境で、とてもじゃないが人類が快適に住めるとは思えませんが。甘く見積もっても環境が落ち着き始める100年後じゃないですかね。なので、人類が地球に帰還するために奔走する後半の展開は少し冷静に見てしまいました。

【総評】
 ディストピア物が好きな自分としては、前半は特に楽しめました。


以上