アンドリュー・スタントン×ベン・バートでSFと来たら傑作に間違いない。何故ならスターウォーズの音響とピクサーの若き天才が手を組むのだから。
前半は無人の地球でロボット二体のほぼサイレント映画でもあり、イブとウォーリーでR2と3POのようなボケ/ツッコミの構図が成り立っている。
後半の宇宙船内でディストピア的生活を送る人間の虚しさ、生き残った希望の若芽を胸に生きていく決意を固める崇高な人類愛。
宇宙船のコンピュータに、シガニー・ウィーバーとヒネりの効いたゲスト声優もSFファンには堪らない。
無機質な人造物はCGともなれば冷たさを感じさせがちなものだが、この映画では素晴らしい音響も相まって温かみに溢れている。