ガブXスカイウォーカー

故郷(ふるさと)への長い道/スター・トレック4のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

3.9
映画版『スター・トレック』シリーズの第4弾。カーク船長とその仲間たちが20世紀末の地球にタイムワープ。彼らに昔(1980年代)のサンフランシスコはよく似合うし、お約束のカルチャーショックギャグもおかしい。病院でドタバタを繰り広げたりして、本当に『スター・トレック』なのかと疑いたくなるおふざけぶりだ。また単なるコメディ回に終わらせず、ザトウクジラの絶滅問題をテーマにしているのも素晴らしい。チェコフがケガをする以外はあまりにうまくいき過ぎるとツッコミを入れたくなるが、面白いからいいだろう。
でも本作は映画版2作目、3作目を観ていない者にはわかりずらいし、お馴染みのエンタープライズ号の出番はラストに顔見せ程度。全編コメディタッチで全く戦闘もない。いつものメインテーマも使用されていない。かなり1~3作目と異なる。4作目と言うことで趣向を変えたのか? いや、むしろそれでも当てて見せると言わんばかりのスタッフの自信を感じるではないか(結果的にシリーズ中最大のヒットになったそうだ)。『故郷への長い道/スター・トレック4』はスター・トレックシリーズを知らない人でも楽しい作品なので機会があったら是非ご覧になってほしい1本である。