タンゴール

かぞくのくにのタンゴールのレビュー・感想・評価

かぞくのくに(2012年製作の映画)
3.5
この映画は、ちょと不親切なつくりなので、ある程度の予備知識がないと、中盤過ぎまでなんだかよくわからないことになってしまいそうではある。

父親が在日朝鮮人の大物であったがために、わずか16歳でたった一人で北朝鮮に送られてしまったのが、井浦新演じる役です。
それから25年たって、脳の腫瘍を日本で治療するために、井浦新が初めて帰国するところから物語は始まります。
せっかく25年振りに日本に帰ってきたのに、常に上司の監視がついていて、懐かしい友人と会っても本音で話すこともできない主人公。
北朝鮮に、妻とかわいい息子を残してきているために、どうしても無事に帰らないとならない。だから、もめごとはおこしたくないのだ。

思想というエゴのせいで、バラバラに引き裂かれる家族。。

とても重苦しく、どうしようもなくやるせない怒りとあきらめで、見終わった後とても苦しいですが、これが現実なのです。。
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